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歯を削って冠を入れて矯正治療?

矯正歯科ブログ

審美歯科や美容形成外科の中では、数ヶ月で終わる矯正治療を大々的にうたっている医院があります。
しかし、歯を削って冠を入れることは矯正治療というのでしょうか?
日本矯正歯科学会は次のように述べています。


悪い歯ならびや噛み合わせを、きちんと噛み合うようにして、きれいな歯ならびにする歯科治療です。しかし、きれいな歯ならびにするために、歯を削って「差し歯」にすることは、基本的にはありません。矯正装置を通じて、歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かして、歯ならびと噛み合わせを治していきます。歯がふぞろいだったり、上下のアゴの歯ならびがお互いにちゃんと噛み合わない状態を、専門的には「不正咬合」といいます。

この不正咬合をそのままにしておくと、
・ 食べ物がよく噛めない
・ ことばが明瞭でなくなる
・ むし歯になりやすい
・ 歯槽膿漏になりやすい
・ 口臭の原因になる
・ アゴの関節に負担をかける
・ 歯を折ったり、ケガしやすい

などの問題がでてきます。

また不正咬合を治すことで、自分の容姿に自信が持て、今までのコンプレックスを解消できることも、重要なことのひとつです。


確かに、歯を大量に削って利益を得られる患者さんもおられるでしょう。

しかし、削って冠を被せる治療は矯正治療ではないのです。



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