当院が選ばれる理由
当院に初診相談に訪れ、当院で矯正歯科治療を受ける方は全体で約30%(成人約45%/小児約20%)です。
しかしながら、他院の治療で満足できなかった、かつて他院で治療したが後戻りがひどくて再治療を考えている、といった患者さんからは、当医院は100%選ばれております。注1)
その理由は、最初は抜かない/早い/痛くない、といった文言に魅力を感じるのでしょうが、一度矯正歯科治療を経験されている方は何が大事か分かっていらっしゃるからでは、と思われます。
注1)2014年10月現在
Point1
治療のゴールをより高く設定
矯正治療は『矯正治療とは』で述べているように、ただ歯が並べばよいというわけではありません。歯並びがきれいで、緊密な咬み合わせが獲得され、口が無理なく閉じられなければなりません。その結果、美しい笑顔と横顔が得られるのです。
また、矯正治療は後の保定をいかにしっかり行っても、必ず少々の後戻りを生じます。当院では100点を目指すのではなく、120点を目指すことで、後戻りして100点に落ち着くよう治療のゴールを高めに設定しております。
Point2
フルオーダーメイドの
矯正治療
~スタンダード・
エッジワイズ法~
オーダーメイドの治療と言っても矯正治療と言えば、全てオーダーメイドなのでは?と思っている方も多いでしょう。しかし、使用する装置・技術によってオーダーメイドの質は変わってくるのです。
そこで、当院では“スタンダード・エッジワイズ法”というフル・オーダーメイドの矯正治療法を採用しております。この方法は、ワイヤーを立体的に曲げていき、患者さんの歯を一本一本動かしていく治療法です。
そして、当院で用いるほとんど全ての矯正治療に、このスタンダード・エッッジワイズ法もしくはその技術を採用しています。
(左)LL-ブラケット【ジルコニア製】/(右)イン・ビュー-ブラケット【セラミック製】
スタンダード・
エッッジワイズ法の
メリット
メリット1
個々の歯列、歯に合わせてより緻密なコントロールができる。
メリット2
1本のワイヤーで様々な動きをコントロールできるので、装置がシンプルである。
メリット3
無駄な操作が少ないので、治療期間が短くなる傾向がある。
メリット4
スタンダード・エッジワイズ法の技術が必要不可欠な見えない矯正『舌側矯正』で技術的優位性がある。
スタンダードエッジ
ワイズ法と一般的な
ストレートワイヤー法
の違い
下の図をご覧ください。右の図をご覧頂いてもわかるように、ストレートワイヤー法はワイヤーがきれいなたまご型を描いているのに対し、左の図のスタンダードエッジワイズ法は歯並びに合わせワイヤーもボコボコしています。
ストレートワイヤー法
スタンダードエッジワイズ法
ストレートワイヤー法とは、歯一本一本の形や大きさの違い、また歯の表面の傾きなどといった三次元的な情報を元に平均値を出し、その情報を予めブラケット(歯の表面につける装置)に組込むことによりきれいな歯列弓ができ、そこにワイヤーを入れることにより、自然に歯が並ぶというシステムのことをいいます。これはプリアジャステッド・アプライアンスとも呼ばれ、ワイヤーには主に既製の形状記憶合金を用います。わかりやすく言うと、標準体型を基準として作られている既製品の洋服と同じイメージです。しかし、歯並び・歯や顎骨の形、大きさは人それぞれ異なり、平均値で片付けるには限界があります。
スタンダードエッジワイズ法は、個々の患者さんの歯列弓の形にあわせてワイヤーを曲げ、口の中から歯の大きさ、歯面の傾き等の情報を読み取り、常にワイヤーに組み込んできます。例えるなら、お客さんの身体のサイズを図り、職人さんが丁寧に仕立てるオーダーメイドの衣装のイメージです。当院では、このスタンダードエッジワイズ法を採用し、担当の矯正医が、あなただけの理想の歯並びをつくりあげています。
フルオーダーメイド
矯正に必要とされる
技術力
“スタンダードエッジワイズ法”は、一人ひとりに合わせた矯正を行う治療法のため、治療に当たる矯正歯科医師の技術によって、仕上がりが大きく左右されます。
それに比べ、ストレートワイヤー法などの既製の物を使用して行う矯正法は、医師側の手間や労力を最小限に抑える目的としたものなので、ワイヤーを通すだけである程度は並びます(大量生産/大量消費のアメリカ的な発想にもとずくものと思われます)。そのため、それ以上の質を求めるとなると、個々に合った三次元的な調節を行わなければなりません。この調節は、大変難しく手間や労力を伴うため、これを行わない矯正歯科医師もいます。
ストレートワイヤー法などの既製の矯正法では、装置が複雑化したり、平均値から大きくはずれる症例でまわり道が大きくなる傾向があります。
スタンダード・エッジ
ワイズ法のブラケット
ブラケットは、矯正治療の際に歯に装着してワイヤーを通す矯正装置です。当院で用いるのは、摩擦が小さく歯が動きやすいLLブラケット(Loose & Lock Bracket) というワイヤーとブラケットの摩擦(フリクション)を可及的に少なくしたブラケットです。
LLブラケット
(Loose & Lock Bracket:
与五沢文夫先生作)
ブラケットのワイヤーと接する面が屋根型に傾斜していて、ブラケットの突起(ウィング)のうち片側にだけワイヤーを結んだときは(左図)、ワイヤーがスルスルと動きあそびのある状態になり、早く歯が動きます。また、両方のウィングにワイヤーを結ぶと(右図)、しっかりと固定することができます。最近ではローフリクションをうたうブラケットがインターネット上でも話題になっていますが、このブラケットは滑らせることもリジットに固定することも自由自在で、さまざまなケースに、柔軟に対応できる装置といえます。このブラケットには、金属製のものと、目立ちにくいジルコニア製のものがあります。
スタンダードエッジ
ワイズ法の一般的な流れ
スタンダードエッジワイズ法の矯正治療が、実際にどのように進められるのか、抜歯をするかどうかによって、治療の手順が多少異なります。
抜歯を「する」か「しない」かは、歯の状態・口元の状態をきちんと診断した上でご提案します。
非抜歯の場合
- 歯のデコボコを整え、垂直な位置へ調整する
- ゴムを使用し、上の歯と下の歯のズレを修正する
- ブラケットの位置を確かめ、再度調整する
- 三次元的に、歯・歯根の位置関係を確認し微調整しながら仕上げる
※画像提供:新潟大学歯学部 咬合制御学分野・八巻正樹先生
抜歯の場合
- 歯のデコボコを整え、垂直な位置へ調整する
- 犬歯・大臼歯の位置を、診療計画通りに移動させる
- 移動させる犬歯・大臼歯の位置と調整しながら、前の歯を後方に移動する
- もともと空いていた箇所、抜歯した箇所が埋まった状態です
- 三次元的に、歯・歯根の位置関係を確認し微調整しながら仕上げる
※画像提供:新潟大学歯学部咬合制御学分野・八巻正樹先生
Point3
ドクターによる治療
ドクターによる治療矯正治療を受けたことのある方なら分かるかもしれませんが、矯正歯科の治療でドクターが最初から最後まで診ることは実はあまり多くはありません。
よくあるのが、ドクターは最初に患者さんの口腔内を拝見し、後は衛生士にワイヤーチェンジをさせてその日の治療を終了する、というものです。
もっとひどい例では、ドクターは最後まで出てこない、とういうことも聞いたことがあります。
では、なぜこのようなことができてしまうのでしょうか。
世の中の大多数の矯正歯科はストレート・ワイヤーテクニック(言い方はいろいろありますが)を用いております。ストレート・ワイヤーテクニックでは既製の形状記憶合金ワイヤーを用いますので、ワイヤー屈曲の必要がありません。加えて、多くの医院がワイヤーを結紮する際エラスティック・モジュールでとめていきます。よって、ドクターでなくとも衛生士でもできてしまうのです。
それに対してスタンダード・ワイヤーテクニックでは、患者さん一人一人に合わせて矯正医が1本1本ワイヤーを屈曲してゆき、さらに結紮も1本ずつ極細のリガチャー・ワイヤーでで強固にとめていきます。こちらは熟練した技を持つ矯正医でなければ到底不可能なことです。
また、当院では患者さん一人一人に時間をかけ、ほとんど毎回口腔内の写真撮影→プリントして患者さんに渡しておりますので、治療の経過も患者さまにとって大変分かりやすくなっております。